自分らしい花の咲かせ方
Vol.10 【言葉の力】
私がセラピストとして活動を始めるようになって一番実感すること、
それは『言葉』の影響力の強さです。
皆さんも、感じたことはありませんか?
言われた言葉で心が温かくなったこと、反対にすごく辛くなったり、
悲しくなったこと。
『言霊』と言われるように、言葉には魂が宿る。
自分の想いを伝える手段の『言葉』なのに、使い方次第で心を温めるものにも
傷つける刃物にもなります。
話す相手への影響だけかというと、実は発している言葉は
一番自分に影響があると感じています。
これは私の体験からなのですが、
言葉に気を付けるようになってから、心がとても穏やかになりました。
『嫌い』という言葉で例えてみるならば
『●●が嫌い』は、とてもストレートな表現です。
それをちょっと変換してみると
『●●が苦手』
『●●が得意ではない』
『●●より▲▲の方が好き』
同じ想いでも、言葉で変換が可能です。
ストレートに聞くよりも、何だか優しいイメージを持ちませんか?
『嫌い』という言葉を発していた時は、自分の周りにはイヤなことが沢山あると
毎回自分自身に言い聞かせていたような気がします。
自分でも知らないうちに拍車をかけて『嫌い』を認識してしまう。
それが結果的に生きづらい世界を作りあげていました。
思っていることをストレートに伝えたい。
周りくどい言い方は、もどかしい。自分ではない。
そう思う時もあるかもしれません。
時と場合による判断は大切だと私も思います。
でも、もし自分が何だかとても生きづらい世界にいるような気がするなら、
自分の言葉の表現方法を少し変えてみるのも一つだと思うのです。
自分自身を縛っていた言葉が緩まると、周りの世界も優しくなっていきますよ。
言葉には力があるからこそ、同じことを発信するなら
マイナスの表現ではなくプラスの表現を心がける。
初めは慣れないかもしれないけれど、意識をしていくことでそれは習慣となり、
自分に成っていきます。
言葉の表現力が豊かになると、物事を多面的に捉えやすくなります。
悪い部分よりも良い面に気が付くようになり、アンテナも広がるからこそ、
色々と良いものをキャッチできるようになる。
そして、気が付くと自分の周りの人たちも同じような言葉使いの人が
多くなっていきます。
気持ちの良いコミュニケーションが取れるようになるなんて最高です!
先日、言葉使いがとても綺麗な男性に
『なぜそんなに優しく綺麗な表現を使えるのですか?』と質問をしてみました。
環境による影響も大きいので、親御さんの影響なのかと聞いてみると
『日々の生活の中で、“こういう表現っていいな”というものを真似ている』
とのことでした。
やはり環境による影響だけではなく、自ら意識していくこと。
それが自分に成っていくのだと実感しました。
まずは意識をしてみること!
何となく流れてしまうことの中に、ヒントはたっくさん潜んでいます!
どんな自分に成りたいか分からない人はまず、周りの素敵な人の真似から
始めてみてください。初めの小さな一歩が、大きな変化を作り出します。
みんな可能性に溢れています!
1年後どんな自分に成っていたいですか?
あなたの何気なく発する言葉にちょっとだけ意識を向けてみてくださいね。
Vol.9 【日常に楽しみを作り出す方法】
先日友人に、何気ない出来事の報告をしたとき、
『香月の、待っていないで
自分から楽しい事をどんどん作り出す姿勢は良いね!』
と言われました。
その言葉を聞いて、確かに最近は
「日常がつまらない!」だとか
「誰かが楽しませてくれるだろう」
などとは思わなくなったな、と気がつきました。
何でだろう・・・と考えてみると、色々と思いつくことはあるのですが、
1つは『自分の好きなことが何なのか?』を分かっていることかなと思います。
分かりやすくいうならば『自分が何をしているときワクワクするか?』ということ。
私の場合は、物を作りだすことが好きなので、
ハンドメイドできるものは挑戦したい気持ちが湧きやすいし、
それに関連したイベントなどがあれば出掛けたくなったりします。
自分の好きなことなので調べる時間も増え、情報も集まります。
好きなことだから、行動するのも早い。
こんな風に楽しんでいると、『つまらない』という言葉が出てこない
日常になっていました。
数年前の私は、無趣味で自分がとてつもなくつまらない人間だと思っていました(笑)
日常がつまらないと思っていた時は、それ以外のことにも沢山不満がありました。
『自分の人生』を、船を漕ぐことに例えるならば、
自分の船なのに自分で漕ぎたくない。
何も言わなくても自分の思い通りに誰かに船を漕いでほしい。
どうしてすべて自分の思う通りに動いてくれないのだろう・・・
そんな風に心の奥底では思っていたのかもしれません。
自分でそこに在ったオールを持ったとき、
ストレス無く自由に好きな場所にいけるようになる。
それと同じで、つまらない日常も変えられるのは『自分』なんですよね。
『自分が楽しいと思ったら、流さず受け止めて見てみる』
それが大切だと思います。
目の前に在るのに、無いものとして気にも留めないでいると、
いつまでもそこには光が当たりません。
とても立派な何かがすごいことでは無く、何気ないことでも気に留めてみる。
すべてのヒントは日常に溢れていると思うのです。
それともう一つ、日常を楽しくするポイントに欠かせないこと。
それは、『自分の周りにどんな人が多いか?』ということ。
何気なく付き合っている周りの人たちは、大いに自分に影響を与えます。
日常がつまらないと感じる人には、同じようにつまらないと感じる人が、
反対に日常が楽しいと感じる人には、同じように楽しいと感じる人が
周りに多いように思うのです。
もし今、『つまらない』と感じていて、『楽しい』と感じる日常を送りたければ
日常を楽しんでいる人に会いに行って話をしてみてください。
本当に楽しんでいる人ならば、きっと心からのアドバイスをしてくれるはずです。
楽しむポイントを教えてくれたり、物事の見る角度を教えてくれたり。
そのうち、何かヒントが分かるかもしれません。
私の周りには人生をあるがままに楽しみまくっている(笑)方が沢山います。
その中の1人は、斎藤さちよ先生。
先生は日常の楽しみを生み出す天才じゃないかと思う程、
毎日楽しいことを探してワクワクして、すぐ行動してそれをシェアしてくれます。
聞いている方も、自分のことのように楽しくなってくるから不思議です。
主催するセミナーでも『斎藤先生の日常の楽しい挑戦を聞くのが楽しみで来ました!』
なんていうお客様もいるくらい。
本当にすごいのです(笑)
日常に沢山の楽しみを見つけられる人が側にいるって、
それだけで幸せなことだなと思います。
楽しいことを発見したり仕掛けたりできる自分になると、
すべてが可能性に溢れていて興味深いと感じられるようになりました。
この積み重ねがきっと『人生が楽しい!』ということに繋がる気がします。
日常の何気ないことを楽しめる自分になること。
まずは、
『どんなことが好きですか?どんなことをしているとワクワクしますか?』
それを考えることから実践してみたらいかがでしょうか。
人生って楽しい!と言える毎日、一緒に作っていきましょう!
Vol.8 【変化の波を乗りこなすために大切なこと】
午年の2014年もあっという間に半年が過ぎようとしています。
物事の変化のスピードが早いと言われている近年。
スピードに乗りながらも自分らしさ、軸をしっかり持って生きていくことが
益々大切となってきています。
否応なくやってくる、色々な出来事に対応していかなくてはいけない。
現実を生きていると、笑顔でいられないこともありますよね。
こなすことに一杯いっぱいで、余裕なんてない。
人間ですからね!(笑)私にもそういう時があります。
『選んで生まれてきている』と、魂の観点を持っていたとしても
『なんでこんなに大変なの~!』と声を出したくなることも。
特に今まで経験したことがないようなことに挑戦する時、
慣れてない状況がどっと押し寄せてきた時、
思っていた予想と違う出来事が頻発した時など
自分の内側から色々な感情が溢れてきたりします。
『何でこんなに、やることが沢山あるのだろう・・・』
『何で思い通りにならないのだろう・・・』
私がこの状況になった時、どう対処したのか。
今回、その経験を通して私が感じることを書きたいと思います。
自分にとって苦しい状況、辛い状況は、できれば避けたいのが本音ですよね。
望んでないのに、予想外の事態が起きている。
それに対して周りからは色々な声が聞こえてきたりします。
『やることで成長していける』という見方もあれば
『本当に望んでいることでなければ、選択しないことも必要』という見方も。
起こる事案の状況にもよりますが、どちらも正しい見方だと思います。
判断するポイントとして『直感に従う』『バランスを持って見てみる』など必要です。
でも渦中にいるときは、それすら出来ないものだったりしますよね。
かくいう私、その状態になった時どうしたかと言いますと
『今の自分は普通な状態ではない。だから今ベストな答えを出せる自分ではない。』
そう感じて、『白・黒』つけず『グレー』にしてその時期を過ごしました。
この『普通じゃない状態の自分』の一番のジャッジは、
『身体がとても疲れている』ことでした。
身体が疲れてとても眠くて仕方がない。
クタクタな自分からは、元気のない答えしか出ないと思ったのです。
その状態の自分を、心の片隅に置くことで、
現実は何も変わらないように思えても、ゆっくりとゆっくりと状況は落ち着き、
気が付けば自分の心も穏やかな状態へと変化していました。
そして、振り返って思うのがやっぱりあの時は
『フラットな考えが出来る自分では無かった』ということです。
例えるならば、前方がどちらなのかも分からないほどの嵐の中で
必死に船を漕いでもがいていたような感じでしょうか。
でも嵐が止めば、周りの景色も捉えることが出来る。
人も同じで、押し寄せる出来事が1つ1つクリアになっていけば
落ち着いて答えを導き出せるようになると思うのです。
渦中にいるときは、余裕がなくて当たり前です。
事案によっては『グレー』でいることすら難しい事もあるかもしれないし、
色々なことが降りかかり苦しさしか感じられないかもしれない。
そんなときはまず自分の身体と心を癒すことから始めてみてください。
疲れてクタクタであるのならば、
自分を責めずに心がホッとする時間を作ることが大切だと思うのです。
ちょっと美味しいお茶を飲んで心を緩める時間を作ってみたり、
質の良い睡眠をとれる環境を作ってみたり、
弱り気味の自分にパワーを貰う感覚で、美味しいものを食べたり。
これ、私が実際にしたことの一部です。
ポイントは『意識』して、自分に取り入れること。
そうすることで、癒しが必要である自分を受け止め大切にすることが出来るのです。
そしてホッとできる時間を持ちながら、1つ1つすべきことに対応していく。
変化の流れが早い時代だからこそ
『待つ時間・休む時間』を意識して持ちながら物事に対処していくことも、
この時代を自分らしく生きていく上でとても大切なことだと感じます。
押し寄せてくる様々な波を自分らしく乗りこなしながら、
楽しい人生にしていきましょう!
Vol.7 【自分の人生という船の舵を取るのは自分】
人を羨ましく思う・・・
他人の方が、自分より勝っているような気がして羨ましくなる。
そして同時に自分への評価が下がって落ち込み元気がなくなる。
数年前の私は、このスパイラルの毎日でした。
今だから言えることですが(笑)
根っからの『ネガティブ』だったのです。
だから『ポジティブ』な人が苦手でした。
あの頃は、自分の周りすべてが敵のように感じていました。
誰も自分を理解してくれない。
いつも自分が我慢しなくてはいけない。
人と上手く過ごすために自分の本音に蓋をしたことが、自分の鎧となり
気がつけば身動きが出来ない状態になっていました。
そしてある日、気がつきました。
私にはいつも周り(環境)のせいにする思い方の癖があること。
周りの環境、人は私を不自由にする存在だとずっと思っていたということに。
上手くいかなかった出来事の根本原因は1つだったのです。
自分の人生において、自分が中心にいない。
自分の船の舵取りを、自分がしていると思っていたけれどしていなかった。
そのことに本当の意味で気がついたとき、
すべては自分で作ることが出来ると、人生は可能性だらけだと気がつきました。
いつも誰かに何かをさせられていると思っていた時は、
他人の目線がすごく気になっていました。
自分の本音で接していない部分も沢山あったので、
いつも他人を評価する目でみていました。
だからこそ他人も自分に対してそうに違いないと思っていたのです。
きっとこれは人であれば、大なり小なりある部分だと思います。
周りの環境に育てられる部分も大きいのが人間だからです。
だからこそ、『バランス』が大切だと感じます。
自分だけがという目線でも、他人だけがという目線でもなく
両方がある中での自分であること。
そのバランスを持てるようになったとき、
生きることがとても楽に楽しくなりました。
今は自分らしい人生を歩めていると、心から思える自分がいます。
そして何より今の自分に成るために、この『ネガティブ』な自分が
いてくれたことは宝物だと思えるのです。
この苦しんだ自分がいたから、心のケアに興味を持ち学ぶことになったわけで・・・
立ち止り、考えた時間が私のかけがえのない財産となりました。
すべてが必然であるという視点に立つと、無駄なことは無いものです。
だからこそ、今自分への課題が来て立ち止りそうになったとき私は、
未来の自分を想像します。
そうすると
『きっと未来の自分はその経験をして良かった、そのおかげで今の自分がある』
と言っているだろうな・・・なんて思えるのです。
そう思うと、今目の前のことに向き合うことが出来る。
それの繰り返しで進んで来て今があります。
大変という字は『大きく変わる』と書く。
大変な時こそ成長のチャンス!と、心に言い聞かせて笑顔になる。
これ私がしている、とっておきの方法です。
自分の人生の船の舵取りをしっかりして、まだ見ぬ海原へ繰り出していきたい!
私も日々挑戦中です。
皆さん一緒に頑張りましょう!
Vol.6 【自然と共に生きていく】
暖かくなり私の大好きな春がきました。
植物たちも芽吹き、日常に様々な色彩が増えるこの季節は
心まで明るくワクワクしてきます。
私たちが住む日本では春夏秋冬、四季がありますが
海外に行くとそれが当たり前ではないことが分かります。
以前、南半球にあるカンボジアへ旅行したとき、
年間を通して気温が高く、そして日本にはない季節【乾季と雨季】が
生活に大きく影響していることを知りました。
乾季は日本でいう夏~秋と同じ感じですが、雨季は1日に数時間雨が降り続けます。
その雨で道路は川のようになり、それが当たり前の景色になります。
遺跡が多く観光業が盛んであるカンボジアでは、この雨季には観光客は激減し、
国の財政に大きく影響をしていることを知りました。
真冬の1月に旅行したのですが、日本では寒くて背中を丸めて飛行機に乗ったのに
降りたカンボジアではとても暖かくて、というか暑くて(笑)びっくりしました。
そしてまた、カンボジアではとても陽気で笑顔の方たちが多いと感じました。
暑さで開放的な気持ちになるのか・・・
気がついたら自分も同じように陽気になっていて、
気候の変化って心への影響も大きいんだな、と感じた初めての経験でした。
年間の半分を雨季として過ごす国がある反面、私たちの住む日本は四季があります。
それぞれの季節の気候に伴い食べ物の旬も違ったり、
自然界では咲く花の種類も葉の色も変化します。
雨が沢山降る梅雨もあれば、暑い夏もやってくるし、そして冬には雪も降る。
季節ごとに洋服など身につけるものも変わる。
日本の中でも地域差はありますが、こんなに変化がある国に生まれている
私たちってなんだか面白いと思いませんか?
日本最古の和歌集である『万葉集』も平安時代前期に作られた『古今和歌集』も、
それぞれ季節により部立てされているそうです。
俳句などにも季語があり、心情を表す詩には季節が密接に関係していると言えます。
文学の歴史から見ても感じますが、
私たちが思っている以上に季節の変化が与える影響は大きいのかもしれません。
やろうと決めていたことが、思うように行動に移せない。
モチベーションが上がらない。
ミスをしてしまう・・・
生きていると楽しいことだけではなく、色々な壁も立ちはだかります。
こういう状態になると自分を責めてしまったり、
ずっとこの状態が続いてしまうのではないかと不安になってしまう。
そんなとき、これは『自然』からの影響を受けての状態かもしれない、
と見てみるのも一つかもしれません。
例えば冬は寒さで身体も縮こまる分、心も縮こまりやすい。
その影響で、思うように動けないということも。
季節の変わり目に体調を崩しやすいように、心にも影響が
少なからずあると思うのです。
自分という人間は自分の心だけが作りだしているように感じたり、
自分の内側から何か答えを見つけて対処していかなくては、と
苦しくなってしまうとき、
周りの人間関係だけでなく環境や季節などを含めた自然からも
大いに影響を受けているという視点を持ってまず、
ありのままの自分を受け止めてみる。
そしてそこから、『今』出来ることを1つ1つやってみる。
それが大切だと思うのです。
人間は生まれる前に様々なことを決めて生まれてきていると言われています。
私たちは沢山の国の中から、四季を持つ変化に富んだ日本という国を
選んで生まれてきたと思うと、何だか楽しい気持ちになりませんか?
季節に伴う自分の気持ちの変化も体験したい!と決めてきたのかもしれません。
冬には葉も落ちてしまった草花も、春になれば新芽を出し美しい花を咲かせる。
きっと私たちにもこんな風に、色々な状態があるけれど
必ず美しい花を咲かすことができると教えてくれているように思います。
せっかく日本に生まれたのだから、大いに楽しみたいですね!